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花の座 伝芭 sansa座 「春は名のみの〜山茱萸、大和連翹、満作、黒文字、水仙」2023/2/4立春

今日の花材を前に、節分から立春のお話。

春の先駆けの花木には黄色い花が多い。太陽と地球が呼び交わしているみたいだ。陽の光がようやく強くなってきて、喜びと促しの黄色い強い色が列島のところどころに滲み出てくる。冬を耐えるその間、太陽の色を蓄えていたかのよう。今回はそうした春の黄色のグラデーションで、春の立つ日とめぐりの慶びを活ける。

2チームに分かれて、花の連句「めぐり花」。花材は毎回青山の「花長」さんと打ち合わせて揃えていただく。

カウンター端と

まだ眠っている冬芽がとてもかわいい黒文字がまずは立てられた。それぞれの初球の一投。

客席のテーブル

続いて春黄金花とも呼ばれる山茱萸。

連翹、満作、そして水仙。

連翹

降ってくる初春の光が花となり、

初心の心が花となり、、、

それが束ねられ、そこに立つ。

めぐり花で顕れたもの。

それぞれの胸をひらき、光として灯り続ける。

めぐり花の時はセレクトされた音楽がかけられる。今回Sansaさんのかけてくれたレコード。DAIGO HANADAさんの”SATORI”

2枚目は、haruka nakamuraさんのユニットhttps://www.harukanakamura.com/news/orbe2020

写真は全てshinichi tsukada

音楽と光と花

そして人

それぞれの長い長い道のりの果てに、いっとき交わって過ごす

この時は遥か未来へつながっている

それだけで立春大吉祥 長寿延命 豊年満作

ではないか。