北青山のワールドさん、一階のレセプションの花活け。2022年7月3日ー9月4日まで 温室の担当でした。
アレンジメントのテーマ等
棚機つ女(タナバタツメ)
新暦の七夕を迎え、「小暑」となります。
梅雨明け、蝉も鳴き始め、いよいよ夏らしくなる頃です。
本来七夕は夏と秋のあわいの行事。
野茨の実、ブルーベリー、檜扇(ヒオウギ)、モンステラ
テーマ:祇園祭を飾る疫病退散の花である檜扇を活け、
蒸し暑さを吹き消してもらうイメージです。檜扇の実は「姥玉」といい黒い実。
黒は北の色で丑の日に黒いものを食べるといいというように、反対の季節の色彩を
帯びることで暑さを中和させてくれます。ブルーベリーは夏の日差しで甘くなり、
野茨の実は、涼やかな小さな白い花を思い出させてくれます。
テーマ;24節気の「大暑」も後半。「南方」を感じさせる植物の取り合わせにしました。夏バテ
を跳ね返す力強い名を持つ植物たちです。
③テーマ;花は使わず、枝物と緑の葉のみで活けました。様々な形の葉は、光合成しエネルギーを循環させる植物の要です。立秋をむかえてもまだまだ緑は元気です。
テーマ;真夏は特に花ものが少なく枝物葉物に頼ることになりがちですが、満天星躑躅や馬酔木、アテという緑にややドライのアナベルや蓮の実という秋を感じさせる花材を合わせ、夏から秋へのあわいの時間を表現しています。
テーマ;処暑を迎え、暑さもようやくおさまります。
花は、緑の中に高砂百合や赤ドラセナ、吾亦紅を加え、
秋のニュアンスを出しました。
テーマ;24節気「処暑」の次候「天地始粛(てんちはじめてさむし)」となりました。天地の暑さがおさまり、秋の実感が深まります。お月見の季節に向かいますので、芒を立て、「夜」にかかる枕詞「烏羽玉(檜扇)」の若い実を活け、お月さまに思いを馳せる花としました。9月9日は重陽の節供(菊の節供)でもあります。