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2023庭 市川個人邸

建築を縦半分にして、半分が吹き抜け半分が二階建て空間を持つ変わった間取り。細長いリビングは庭に挟まれ、庭の気配や色彩が流れ込んでくる。つうつうだけど、プライバシーはしっかり守られていて、メリハリの強い設計。受水槽などの制約があって、段差も必要で、それらを逆手に取ったさりげないデザインを。

大切なHOMEへ帰るための橋掛が「庭」。緩やかなスロープを抜け、お庭の続きのようなリビングへ。その奥にも坪庭が控えていてそこで収まるデザイン。浄化槽がこの場所以外どこにも振れなかったし、そのせいで点検マスもボコボコでてるけど、一つのリズムとして取り込む。

お庭を作るとき、実は小さなファインプレーが随所で起こっているものだ。
それはお天気だったり、お客さんの何気ない言葉だったり、庭師が持ってきてくれた石だったり、ズレがピッタリだったり。

傍らの駐車場の打設はお庭工事の後。お庭が窪んだところに車がおさまるイメージ。

たくさん出てくるマスは延段に組み込む。

庭づくりは共話。庭師さん達それぞれの素材との語り合い混じり合いが同時多発して調和していくのを見ているのが楽しい。

堅いものは植物がみんな包んでくれる。同時に固いものが植物を支えて生かしてくれる。

根府川石

土間打ち。スリットを屋根の勾配と見た目合わせた。

翌春の様子
駐車スペースへのショートカット。
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初狩石