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小雪、大雪、、、72候を並べてみるといかにも冬という感じの文字が並ぶ。冬という文字、ふゆという国語について触れた後、前回の続きとして紅にまつわる「みどり」の話や化粧について。
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山茶花、山こうばし、小楢、ヒペリカム、栂、肥後菊もどき、乱れ小菊
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続いて伊勢半の島田さんに「紅について」の講義をしていただく。
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紅とお化粧の話、紅の歴史、七五三、お宮参り、結婚式などの節目の儀礼と紅についてなど、人と紅の縁の深さとその特別な色彩が生むための技術の話を伺います。
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かつては空気が澄んで水も清らかな真冬につくられた紅。純度の高いものは表面が玉虫色の緑に。水でふわっと溶け、くれないとなる。生徒さんたちはこの色の変化をお一人お一人間近でみて、試し点けも。
冬へと季節が移ろう時期。太陽が傾き、秋と冬のあわいの姿が入り混じる最も美しく、儚い季節。照り映える紅葉を「虹のよう」といった人がいる。太陽のひかりがひとみを通して見せてくれる世界。緑の若葉の芽吹き、そこにはそもそも千の色が揺蕩い、やがて色とりどりの花を咲かせる。秋の終わりの紅葉はその虹がまた光へと帰っていくプロセス。
本紅は、その生命の色のうつろいの神秘をこうして見せてくれている。
女性に限らずお化粧していた時代、この儚くも艶やかな紅という光の凝縮は、人々を虜にする魔力そのものだったようにも思う。
こうした奥深いものが身近にあるということは所作とか存在そのものが情緒を深くしてくれて、尊い。