花綵列島プロジェクト/めぐり花

【はなとごはん_めぐり花スピンオフ企画 「野の祭り〜お花見〜」 アトリア参宮橋 】

春爛漫の土曜日。アトリアさんでめぐり花しました。

お花見など野の祭りにはなとごはんがつきもの、

春やお花見の想いをいろいろお伝えして、めぐり花。それから花を囲んでtsugugocafeみわこマネージャーの季節のごはんをいただき、春の宴となりました。


花を活ける人の手つきや姿は綺麗です。

出来上がった花も、軽やかで気持ち良さそうでした。
おむすびは桜の花の塩漬けがのったものと、柴漬けを混ぜたもの。カップで小さなお山のかたち。お花見はもともと山桜ですから、山に入ったのです。山に入って桜にやってきた春の精霊たちを丁寧にもてなし、饗応し、共に遊んで、旬のエネルギーを身にまとってきたのです。その時のお供えはお酒やお団子など、もっといろいろあったかもしれません。それらがお花見団子やお花見弁当に変わって行ったのですね。
だし巻き卵は黄色くてこれも春らしい色彩、そして輝く色は富を表す縁起物。卵はイースターでも登場しますね。あたらしい世界のシンボルです。それから椎茸、鰆。
新筍の土佐煮と菜の花の辛子和え。海のもの山のもの。蒲鉾も紅白でおめでたい。
春がやってくるのは当たり前ではなく、とってもめでたい奇蹟。
桜は春の象徴です。春を代表しているのですね。桜を待ち侘びる心根をずっとこの国の人々は大事にして、待つ花、初花、満開の花、そして名残の花、それぞれに想いを傾けます。明け方も、午前も、夕方も夜も、全く違う表情を見せてくれます。花に心攫われる時を持っている幸せを守っていきたいと思います。


(写真はいずれもshinIchi tsukada)