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赤坂氷川神社花活け教室「はなのみち」第7季修了回第12回『桃始咲(モモハジメテサク)』2024/3/1 

今季もひと巡り。地球の自転が早まっているのでは無いかと言うくらい時が過ぎるのが早い。その分、一瞬一瞬に深く悦びを感じ、根差し、想いを高く放つことが大切なのだろう。花を活けるとはそう言うことなのだと、思いを強くした1年。個人の営みかもしれないが、カオスに踏み込み、コスモスを現出させるこの技は、その人だけではなく、世を活性させる。みどりの身体と五感を持って生まれなおしていくのだ。

「はなのみち」はそれぞれの中に作られていく。どんな道でも良い。過去と未来を繋ぎ、いつでも軽やかに乗り換えもできる。交わる星の、生の流れの中で、分霊され続けているものがある。

桃の節供のお話。花は紅、柳は緑。紅とは桃の花の色。紅も緑も若々しい春の色、再生の色。女の子の節供にふさわしい。背後には西王母が。
虎屋さんの生菓子「仙壽」。https://www.toraya-group.co.jp/products/namagashi-senju
詩經「桃夭」の和訳、読み下し文、ラップ調の超訳を3チームそれぞれ読み合わせてから花の連句「めぐり花」をしてもらう。リズムやノリが違うので、活ける花も変わる。
器は菱餅カラーで分けられている 白
桃色
ラップ調超訳チーム
読み下し文チーム
和訳チーム
桃、菜の花、雪やなぎ、姫ぜんまい。
修了証を皆さんへ
皆勤賞の方にはそれぞれに選んだ本を贈ります。今回は松岡正剛『外は、良寛』(講談社文芸文庫)、小津夜景『いつかたこぶねになる日』(新潮文庫)、長田弘『すべてきみに宛てた手紙』、幸田文『ちぎれ雲』(講談社学芸文庫)でした。