今季もひと巡り。地球の自転が早まっているのでは無いかと言うくらい時が過ぎるのが早い。その分、一瞬一瞬に深く悦びを感じ、根差し、想いを高く放つことが大切なのだろう。花を活けるとはそう言うことなのだと、思いを強くした1年。個人の営みかもしれないが、カオスに踏み込み、コスモスを現出させるこの技は、その人だけではなく、世を活性させる。みどりの身体と五感を持って生まれなおしていくのだ。
「はなのみち」はそれぞれの中に作られていく。どんな道でも良い。過去と未来を繋ぎ、いつでも軽やかに乗り換えもできる。交わる星の、生の流れの中で、分霊され続けているものがある。