春の先駆けの花木には黄色い花が多い。太陽と地球が呼び交わしているみたいだ。陽の光がようやく強くなってきて、喜びと促しの黄色い強い色が列島のところどころに滲み出てくる。冬を耐えるその間、太陽の色を蓄えていたかのよう。今回はそうした春の黄色のグラデーションで、春の立つ日とめぐりの慶びを活ける。
2チームに分かれて、花の連句「めぐり花」。花材は毎回青山の「花長」さんと打ち合わせて揃えていただく。
まだ眠っている冬芽がとてもかわいい黒文字がまずは立てられた。それぞれの初球の一投。
続いて春黄金花とも呼ばれる山茱萸。
連翹、満作、そして水仙。
降ってくる初春の光が花となり、
初心の心が花となり、、、
それが束ねられ、そこに立つ。
めぐり花で顕れたもの。
それぞれの胸をひらき、光として灯り続ける。
写真は全てshinichi tsukada
音楽と光と花
そして人
それぞれの長い長い道のりの果てに、いっとき交わって過ごす
この時は遥か未来へつながっている
それだけで立春大吉祥 長寿延命 豊年満作
ではないか。