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国分寺日吉町 個人邸

建築設計 古賀造 

庭園設計 温室

庭園施工 合同会社 コバゾウ

中央線沿いの高台の角地。

炭化コルクを貼った住宅は、要塞のような佇まい。線路を渡る高架橋からの見え方もストイックな構成は案外馴染む。

ゆったりとした屋内の各部屋に囲まれたテラスと北側正面の庭。

設計の古賀造さんが「石、いいなあ」と言ったこともあり、躯体に合わせた石組みをスケッチして提案。野面積みより浅間石の崩れ積みの方が好みだということで段取りしてもらう。

なかなかピンとくるものに出会えず、植栽の選択は石積みスタートした日にようやく決まる。

中庭の擁壁はコンクリートを削ってある。コルクと床の玄昌石とバランスがいい塩梅。
山法師を立てた。いずれ二階からも花がよく見えるだろう。
浅間石はこちらでは景石として。この後地被類を植える。

北側の庭・土入れ。
浅間石の崩れ積み。根石から。
翌日朝、選んだ植物が届き、配置していく。

整理しながら次々植栽。
雨の日の施工は、好都合なこともある。
玄関前。常緑樹をバックにヒナハウチワカエデ。支柱を細くしてくれたのは庭師さん。手前は三葉躑躅と一才カマツカ。桃色系の花が多い。

玄関前屋根の雨落ち箇所。
玄関脇。冬から春先、常緑で黄色い花が咲くもので明るくした。
建築の事情もあって斜面を活かす作りに。雨で流れないように石で抑え、地被を植え込む。

冬の庭の姿は1番好き。どっしりした建築の佇まいを植物や季節が巡って行く様子を想像して嬉しくなる。人と共に植物たちの暮らしもここから始まる。

(ワンちゃんが砂利を食べるから細いのはやめてくれと言われていたが、土を食べるという。。。)