小室舞さん設計のIBIS千駄ヶ谷の庭。
千駄ヶ谷の、巻き上がる庭。鉄とコンクリートの建築は岩山。湿った谷底から崖沿いに人一人通れる石段を上がり、岩盤のテラスに出て、急峻な杣道を登攀し、明るく涼しい岩屋を抜けてさらに巻き登ると、頂上には明るい草原。そこにはプールがあったりして。子供の歓声と蝉の声が聞こえる。
小室舞さん設計の「アイビス千駄ヶ谷」はテキストにもあるように、収益性と生活空間のギリギリの鬩ぎ合いの設計。居住空間は特に本当に豊かです。緑については、ここはどうにかここまで欲しいと用途や目的に応じて掻き込んだニッチに最大限の緑のボリュームが出るようにイメージして、お施主さんとナーセリーさんを尋ねて、好みや視線などお施主さんの感じをアレンジして決めていきました。
Vincent Hechtさんの写真は「この切り取りでみて欲しかった」というところを撮ってくださっていて流石。https://architecturephoto.net/127354/