Flower(花の為事)

赤坂氷川神社花活け教室「はなのみち」第4季 第10回「花吉女(はなよめ)」

挙式の件数も多い赤坂氷川神社さんでの教室では、「ジューンブライド」に因んで、白とグリーンをメインにしたブーケを組むお稽古です。剪定する時期でもあるので社叢から数種類の枝もいただき、合わせて組みます。、

ヨーロッパ、特にバルト三国の一つであるラトヴィアの「夏至祭」についてお話しし、端午の節供や夏越しの祓えー七夕ーお盆という夏至に近い日本の行事を比べてお話ししました。
芍薬、紫陽花、下野をお花屋さんに揃えていただき、枇杷、赤樫、楠を境内から頂戴して組みます。どんぐりのなるオークの木は盛んな生命力の象徴でもあり、夏至祭では主に男性がその冠を身につけます。女性はマーガレットなどその時期野に咲く草花で花冠を作ります。植物を挿頭にしてその霊力を身につけるのは古今東西かわりません。薬効で魔除けするのも変わりません。
こころの形代としての花。花を摘み、花を挿頭、花を束ねる。花を持つから花嫁。華やかに笑い、晴れやかに佇む花嫁。緑にも白にも意味が込められます。